玄関リノベーションで最初に決めたい優先順位


収納・動線・デザイン・性能の選び分け

玄関リノベーションでは、すべての希望を同時に詰め込むのではなく、優先順位を決めることが重要です。限られた広さの中で収納を増やしすぎると、通路が狭くなったり、玄関ドアを開けにくくなったりするためです。

まず、現在の玄関で困っていることを整理します。

  • 靴や傘が出たままになり、玄関が片付かない
  • ベビーカーやスポーツ用品を置く場所がない
  • 帰宅後にコートやバッグを置く場所がない
  • 窓がなく、昼間でも玄関が暗い
  • 冬の寒さや夏の暑さが気になる
  • 段差が高く、出入りに不安がある

収納不足が中心なら、下駄箱の交換やシューズクロークの設置が候補になります。動線を変えたい場合は、玄関から洗面所や収納へ移動しやすい間取りも検討できます。

暗さが気になるときは、照明を増やすだけでなく、室内窓やガラス入り建具などで光を取り込む方法もあります。戸建てでは、玄関ドアや窓の断熱性能を見直すことで、室温の変化を抑えられる場合もあります。

まずは希望を「必ず改善したいこと」と「余裕があれば取り入れたいこと」に分けると、予算に合わせた判断がしやすくなります。


玄関リノベーションに向いているケースと注意したいケース

玄関リノベーションは、収納不足だけでなく、家族の暮らし方が変わった住まいにも向いています。子どもの成長や在宅時間の変化によって、以前は十分だった玄関が使いにくくなることも少なくありません。

特に検討しやすいのは、靴や外出用品が増えた家庭、ベビーカーやアウトドア用品を室内で保管したい家庭、帰宅後すぐに手洗いや着替えを済ませたい家庭です。中古住宅を購入し、内装や間取りを暮らし方に合わせたい方にも適しています。

一方で、玄関に隣接する部屋が狭い場合は注意が必要です。玄関や収納を広げた分だけ、廊下や居室が狭くなる可能性があります。また、壁を撤去したい場合でも、建物を支える壁や配管が通っている場所は変更できないことがあります。

マンションでは、玄関ドアの外側や共用廊下に関わる部分を自由に変更できない場合が一般的です。希望する形を先に決めすぎず、変更できる範囲を確認してから計画を進めることが大切です。


リノベーション

暮らしやすい入り口をつくる間取りと収納の考え方


帰宅後の動きから考える玄関動線

使いやすい玄関をつくるには、玄関に置きたい物だけでなく、帰宅してから何をするかを考えます。家族によって帰宅後の動きが違うため、同じ広さでも使いやすい間取りは変わります。

たとえば、帰宅後に玄関でコートを脱ぎ、バッグを置いてから手を洗う家庭では、玄関収納の近くに上着用のハンガーや荷物置き場があると便利です。買い物から帰ってすぐにキッチンへ荷物を運びたい場合は、玄関からパントリーや台所へ移動しやすい動線も候補になります。

子どもがいる家庭では、ランドセルや通園用品を玄関付近に置けると、室内への持ち込みや翌朝の忘れ物を減らしやすくなります。ペットと暮らす場合は、散歩用品の収納や足を拭く場所も考えておくと安心です。

ただし、便利な動線を増やそうとして出入り口を増やすと、収納に使える壁が減ることがあります。通路の幅、収納量、室内への入りやすさを一緒に考えることが大切です。


シューズクロークと土間収納の選び方

シューズクロークと土間収納は、靴以外の物までまとめて収納したい方に適しています。ただし、設置すれば必ず玄関が使いやすくなるわけではありません。必要な収納量と通路の広さが合っているかを確認する必要があります。

シューズクロークは、家族の靴を見えにくい場所へまとめられる収納です。通り抜けできる形にすると、家族用と来客用の動線を分けられます。一方で、出入り口を二つ設けるため、同じ面積でも収納棚が少なくなることがあります。

土間収納は、ベビーカー、自転車、ゴルフバッグ、アウトドア用品など、室内に上げたくない物の保管に向いています。床の汚れを気にせず使いやすい反面、湿気やにおいがこもらないように換気も考えなければなりません。

玄関の面積に余裕がない場合は、大きな収納室をつくるより、壁面収納や可動棚を使ったほうが通路を確保しやすいこともあります。収納したい物の種類と量を確認し、扉を開けるための余白まで含めて計画しましょう。


家族構成に合わせた入り口のつくり方

玄関に必要な機能は、家族構成や生活習慣によって変わります。現在の暮らしだけでなく、数年後の使い方まで考えておくと、長く使いやすい入り口になります。

子育て家庭では、ベビーカーや外遊び用品を置ける土間収納に加え、子どもが自分で使える高さの靴棚が役立ちます。共働き家庭では、荷物や上着を一時的に置ける場所を設けると、帰宅後の片付けがしやすくなります。

高齢の方がいる家庭では、段差の高さ、手すりの位置、腰を掛けられる場所が重要です。玄関を広くするだけでなく、靴を脱ぎ履きするときの姿勢や、室内へ上がるときの動きを確認します。

二世帯で暮らす場合は、靴や傘を世帯ごとに分けるのか、共用するのかによって収納計画が変わります。家族全員の持ち物と動きを確認し、一部の人だけが便利になる間取りを避けることが大切です。


リノベーション

玄関リノベーションの費用と工期を左右する条件


予算に合わせて工事範囲を決める考え方

玄関リノベーションの費用は、工事する範囲と使用する材料によって大きく変わります。材料に具体的な金額がないため、一律の相場を決めることはできませんが、予算を考えるときは工事内容を段階的に分けると判断しやすくなります。

比較的範囲を絞りやすいのは、下駄箱の交換、壁や床の内装変更、照明の交換などです。収納の大きさや仕上げを変えることで、使い勝手と印象を整えます。

予算を増やすと、土間の拡張、間仕切り壁の移動、シューズクロークの新設なども検討できます。さらに玄関ドアや窓、断熱材、隣接する廊下まで工事する場合は、建物の状態を含めた確認が必要です。

「100万円なら必ずここまで」「200万円ならこの工事ができる」とは限りません。同じ工事内容でも、解体後の下地補修、配線や配管の移動、選ぶ建材によって金額が変わるためです。予算を先に伝え、優先順位に沿って工事範囲を調整する方法が現実的です。


見積もりに含まれる工事項目と追加費用

見積もりでは、収納や建具の価格だけでなく、撤去、下地補修、電気工事、内装仕上げなどを確認します。本体の価格が抑えられていても、周辺工事が含まれていなければ、契約後に費用が増える可能性があります。

特に確認したいのは、次の項目です。

  • 既存の下駄箱や床、壁を撤去する費用
  • 床や壁の下地を補修する費用
  • 収納棚、建具、金物などの材料費
  • 照明やコンセントを移動・増設する電気工事費
  • 玄関ドアや窓を変更する場合の本体費用と取付費用
  • 廃材の運搬・処分費用
  • 工事範囲外の養生や清掃に関する費用

建物が古い場合は、解体後に傷みや段差が見つかることもあります。追加工事が必要になった場合の連絡方法や、どの段階で金額を提示するのかも事前に確認しておくと安心です。

安さだけで見積もりを選ぶのではなく、希望する仕上がりに必要な工事が含まれているかを比べましょう。


工事期間と工事中の出入りへの備え

玄関リノベーションの工期は、下駄箱の交換など部分的な工事か、間取り変更を伴う工事かによって変わります。建具や収納を製作する場合は、現場での工事日数とは別に準備期間が必要です。

玄関は家の主な出入り口であるため、工事中の通行方法も確認しなければなりません。作業内容によっては、一時的に玄関を使いにくくなったり、別の出入り口を使ったりする場合があります。

工事前には、次の点を確認しておくと安心です。

  • 玄関を使えない時間帯や日数
  • 勝手口や掃き出し窓など代わりの出入り口
  • 靴や傘、ベビーカーを移動する場所
  • 宅配便や来客への対応方法
  • 小さな子どもやペットが作業場所へ入らないための対策

マンションでは、共用廊下やエレベーターの養生、工事可能な曜日や時間が決められていることもあります。工事そのものの期間だけでなく、管理組合への申請期間も含めて予定を立てましょう。


リノベーション

戸建てとマンションで異なる玄関リノベーションの注意点


戸建てで確認したい構造・断熱・玄関ドア

戸建ての玄関は、収納や内装だけでなく、断熱性や建物の状態まで見直せる場合があります。玄関の寒さや結露が気になるときは、玄関ドアだけでなく、周囲の壁や床、窓の状態も確認することが大切です。

ただし、玄関周辺の壁が建物を支える役割を持っている場合、簡単には撤去できません。土間を広げる工事でも、基礎や床の高さ、柱の位置によって可能な範囲が変わります。

古い木造住宅では、玄関付近の床下や柱に傷みがないかも確認します。見た目をきれいにしても、下地に問題が残っていると、仕上がりや耐久性に影響するためです。

住感工房では、建物の構造や寸法を確認したうえでプランを考えています。当社代表は二級建築士であり、愛知県の木造住宅耐震診断員でもあるため、木造住宅では現在の状態と工事範囲を確認しながら提案します。


マンションで確認したい共用部分と管理規約

マンションの玄関リノベーションでは、専有部分と共用部分を分けて考える必要があります。室内側の床や壁、収納は変更できる場合がありますが、玄関ドアや外側の仕上げは共用部分として扱われることがあります。

玄関ドアは、室内側の塗装のみ変更できる場合や、鍵の交換にも指定がある場合など、建物によって規則が異なります。土間を広げる場合も、床の構造や配管、共用廊下との高さの関係を確認しなければなりません。

また、マンションでは工事前に管理組合や管理会社への申請が必要になることがあります。使用できる床材、工事時間、資材の搬入経路、養生方法が定められている場合もあるため、早めの確認が必要です。

図面だけでは分からない寸法や設備の位置もあります。マンション名、管理規約、既存図面などを準備し、現地の状態と合わせて判断することが大切です。


狭さ・暗さ・収納不足を招く失敗例

玄関リノベーションで起こりやすい失敗は、収納を増やすことだけを優先し、通路や明るさが不足することです。完成後の見た目が整っていても、毎日の出入りがしにくければ使いやすい玄関とはいえません。

たとえば、奥行きの深い収納を設けたことで、二人が並んで靴を履けなくなることがあります。扉を開けたままでは通れない配置や、玄関ドアと収納扉がぶつかる配置にも注意が必要です。

壁で囲まれたシューズクロークをつくると、玄関に入っていた光が遮られることもあります。収納内部に湿気やにおいがこもる場合もあるため、換気や照明を合わせて検討します。

また、今ある持ち物だけで収納量を決めると、家族の成長や趣味の変化に対応できません。棚の高さを変えられるようにするなど、収納方法に余白を持たせると使い続けやすくなります。

図面上の広さだけではなく、扉を開けた状態や人が通る動きを確認することが失敗を防ぐポイントです。


リノベーション

住感工房と進める玄関リノベーション


現地調査からプラン提案までの流れ

玄関リノベーションでは、現地を確認してからプランを考えることが大切です。同じ広さに見える玄関でも、柱、壁、床の高さ、設備の位置によって施工方法が変わります。

住感工房では、可能な限りリフォーム予定の現地を拝見し、細かな採寸を行っています。現地調査では、現在困っていることや新しくしたい内容を伺いながら、建物の構造、設備、寸法が希望するリノベーションに適しているかを確認します。

図面がある場合でも、仕上がりに影響する細かな寸法を確認するため、原則として実測を行います。現地へ伺うことが難しい場合は、マンション名や管理会社などの情報を確認し、要望を伺ったうえで概算を作成する流れです。

現地調査後は、おおよそ1週間以内を目安にプランと見積もりを提示しています。建物全体を調査する場合は約2時間かかることもあるため、相談時に必要な調査範囲をご確認ください。


木材の特性と建物の状態を踏まえた入り口づくり

玄関は、木の質感を取り入れやすい場所です。床、天井、収納扉、手すりなどに木を使うと、帰宅したときに温かみを感じられる空間になります。

一方で、木材は種類によって硬さ、色合い、傷のつきやすさ、湿気への対応が異なります。見た目だけで選ぶのではなく、靴や荷物が触れる場所なのか、素足で触れる場所なのかを考える必要があります。

住感工房は、40年来続く材木問屋として、木材の特性を踏まえた住まいづくりを行っています。また、プランニングから施工、アフターケアまで一貫して対応し、お客様との会話を重ねながら希望や不安を整理することを大切にしています。

玄関をおしゃれにすることだけが目的ではありません。収納量、帰宅動線、建物の状態を確認し、必要な工事と優先度の低い工事を分けることが重要です。名古屋市や愛知県内で玄関の使いにくさにお悩みの方は、まず現在の状況を整理するところからご相談いただけます。


リノベーション

玄関リノベーションのよくある質問


玄関だけでもリノベーションを依頼できますか?

玄関のみのリノベーションも相談できます。ただし、希望する工事が玄関周辺の壁や床、廊下、隣接する部屋に影響する場合は、玄関以外も工事範囲に含まれることがあります。

下駄箱や内装の交換であれば範囲を絞りやすい一方、土間を広げる場合やシューズクロークをつくる場合は、間取りの調整が必要です。まずは改善したい内容と予算を伝え、どこまで工事する必要があるかを確認しましょう。


マンションの玄関にも土間収納をつくれますか?

室内側に利用できる広さがあり、建物の構造や管理規約に問題がなければ検討できます。ただし、玄関ドアや共用廊下に関わる部分は、自由に変更できない場合があります。

隣接する部屋や収納の一部を玄関側へ取り込む方法もありますが、居室が狭くなる点には注意が必要です。配管や構造上動かせない壁もあるため、現地確認と管理規約の確認が欠かせません。


玄関リノベーションの工事中も出入りできますか?

工事内容によって異なります。収納や壁紙の工事では通行できる時間を確保しやすい場合がありますが、床や玄関ドアの工事では、一時的に玄関を使えないことがあります。

戸建てでは勝手口や庭側の窓、マンションでは工事時間外の通行など、代わりの方法を施工会社と事前に相談します。家族の外出時間や宅配便の利用も伝えておくと、工事計画を立てやすくなります。


補助金を利用できる場合の確認事項

玄関収納や内装の変更だけでは、補助の対象にならない場合があります。一方で、玄関ドアの断熱改修や、手すり設置などのバリアフリー工事を含む場合は、制度の条件に合う可能性があります。

利用できる制度や申請条件は、工事内容、建物、地域、申請時期によって変わります。工事後では申請できない制度もあるため、契約前に対象工事と申請手順を確認してください。最新の受付状況は、自治体や制度の案内窓口への確認が必要です。


相談前に用意しておきたい情報

相談前には、現在の不満と希望する使い方を整理しておくと、打ち合わせが進みやすくなります。完成イメージだけでなく、玄関に置きたい物の量を伝えることも重要です。

準備できる範囲で、次の情報を確認しておきましょう。

  • 玄関と周辺の写真
  • 建物の図面や購入時の資料
  • 家族の人数と普段使う靴の数
  • 収納したいベビーカーや自転車などの寸法
  • 改善したいことの優先順位
  • 希望する予算と工事時期
  • マンションの場合は管理規約や工事申請書類

資料がすべてそろっていなくても相談は可能です。分からない部分は、現地調査で確認しながら整理できます。


リノベーション

玄関リノベーションを考える方への確認ポイント


  • 玄関リノベーションでは、収納・動線・デザイン・性能の優先順位を決めます
  • 帰宅後にコートやバッグをどこへ置くかまで考えると、動線を整えやすくなります
  • シューズクロークは収納量だけでなく、通路幅と扉の位置も確認します
  • 土間収納では、ベビーカーや自転車など収納物の寸法を測っておきます
  • 子育て、共働き、ペット、高齢者など、家族構成によって必要な機能は変わります
  • 玄関を広げる場合は、隣接する廊下や居室が狭くならないか確認します
  • 費用は材料だけでなく、撤去、下地補修、電気工事、廃材処分まで確認します
  • 工事範囲は、予算と改善したい内容の優先順位に合わせて調整します
  • 工事中に玄関を使えない場合に備え、代わりの出入り口を確認します
  • 戸建てでは、柱や壁、床下の状態、断熱性も確認が必要です
  • マンションでは、玄関ドアの扱いと管理規約を先に確認します
  • 収納を増やしすぎると、狭さや暗さにつながる場合があります
  • 図面だけでなく、現地で寸法や建物の状態を確認することが大切です
  • 相談時には、玄関の写真、収納したい物、予算、希望時期を伝えるとスムーズです
  • 迷っている段階でも、現在の困りごとを整理するところから相談できます


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代表者名 戸田 将司
地域に根差した営業を長年継続し、地元の風土や生活環境に深く寄り添ってきた会社として、お客様一人ひとりの住まいに関するお悩みに真摯に向き合いながら、丁寧な施工を心がけています。工事が終わったからといって関係を終えるのではなく、工事後の住み心地や気になる点についても継続的にフォローを行います。

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